首都圏にあるコンビニの食品用冷蔵庫で約8割のシェアを持つ冷蔵庫メーカー「たつみ工業」(川崎市幸区)が今年8月、ペットの遺体を安置する冷蔵庫の製造・販売に乗り出した。
「食品用の冷蔵庫をつくっているのに、遺体を入れるの?」
代表取締役の岩根弘幸さん(51)によると、社内からそんな疑問の声も上がったという。
記者が訪れた工場には、犬と猫、ハムスター、インコなどの写真が扉に飾られた大きな白い冷蔵庫が置かれていた。大きさの違う扉をあけると、ラックにペットの遺体を入れるかごが置かれている。様々なペットに対応するため、ラックや扉の数、大きさをカスタマイズできるという。
主力はコンビニ向け、終活産業との出会いは
創業62年の同社はもともと断熱パネルメーカー。断熱パネルを利用して、設置場所の広さや形に合わせてオーダーメイドで設計できるプレハブ式の冷蔵庫を製造、開発、施工している。主力はコンビニ向けの飲料用冷蔵庫だ。
そんな食品専門の会社が「終…